雑節雑節(ざっせつ)とは、二十四節気・五節句などの暦日のほかに季節の移り変りの目安となる日の総称。
これに、初午(はつうま)・三元(さんげん)、盂蘭盆(うらぼんえ)、大祓(おおはらえ)を加える場合もある。 節分節分(せつぶん、または、せちぶん)は、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のこと。節分とは「季節を分ける」ことをも意味している。江戸時代以降は特に立春(毎年2月4日ごろ)の前日を指す場合が多い。 彼岸彼岸(ひがん)とは、煩悩を脱した悟りの境地のことで、煩悩や迷いに満ちたこの世をこちら側の岸「此岸」(しがん)と言うのに対して向う側の岸「彼岸」という。 社日社日(しゃにち)とは雑節の一つで産土神(生まれた土地の守護神)を祀る日。春と秋にあり春のものを春社(しゅんしゃ、はるしゃ)、秋のものを秋社(しゅうしゃ、あきしゃ)ともいう。社日は古代中国に由来し「社」とは土地の守護神、土の神を意味する。春分または秋分に最も近い戊(つちのえ)の日が社日となる。 八十八夜八十八夜(はちじゅうはちや)は雑節のひとつで立春を起算日(第1日目)として88日目、つまり立春の87日後の日である。 入梅入梅(にゅうばい、ついり、つゆいり)は雑節の一つで太陽が黄経80度の点を通過する日。毎年6月11日頃。本来は「梅雨入り」の漢語的表現であり梅雨の季節全体を「入梅」と呼ぶ地方もある。 半夏生半夏生(はんげしょう)は雑節の一つで半夏(烏柄杓)という薬草が生えるころ(ハンゲショウ(カタシログサ)という草の葉が名前の通り半分白くなって化粧しているようになるころとも)。 土用土用(どよう)とは五行に由来する暦の雑節である。1年のうち不連続な4つの期間で四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつである。 二百十日二百十日(にひゃくとおか)は雑節のひとつで立春を起算日(第1日目)として210日目、つまり立春の209日後の日である。21世紀初頭の現在は平年なら9月1日、閏年なら8月31日である。 二百二十日二百二十日(にひゃくはつか)は雑節のひとつで立春を起算日(第1日目)として220日目、つまり立春の219日後の日である。21世紀初頭の現在は平年なら9月11日、閏年なら9月10日である。 初午初午(はつうま)は2月の最初の午の日。稲荷社の縁日で雑節の一つとすることがある。 三元三元(さんげん)とは1年の中で上元(じょうげん)・中元(ちゅうげん)・下元(かげん)の3つの日の総称である。雑節とすることがある。元々は中国の道教の行事である。 盂蘭盆盂蘭盆会(うらぼんえ)とは安居(あんご)の最後の日、7月15日 (旧暦)を盂蘭盆とよんで父母や祖霊を供養し、倒懸(とうけん)の苦を救うという行事である。 大祓大祓(おおはらえ)は6月と12月の晦日(新暦では6月30日と12月31日)に行われる除災行事である。犯した罪や穢れを除き去るための祓えの行事で6月の大祓を夏越の祓(なごしのはらえ)、12月の大祓を年越の祓(としこしのはらえ)という。 |